経済や社会のあり方が急速に変化するなかで、科学技術イノベーションによる社会的課題の解決に大きな期待が寄せられています。また、オープンサイエンスやオープンイノベーションといった新しい潮流への対応や、国連の持続可能な開発目標(SDGs)が示す各国共通の目標に対する科学技術イノベーションからの貢献も求められています。一方で、我が国は少子高齢化・人口減少社会の到来、厳しい財政状況などの影響により、科学技術への資金投入や人材供給の制約が大きくなっています。

 限られた資源のなかで科学技術イノベーションに対する期待に応えていくためには、客観的根拠(エビデンス)を踏まえて未来社会を駆動する要因(キードライバー)を捉え、目指すべき未来社会に向けた戦略とシナリオを構築し、政策を展開していくことが求められます。

 本フォーラムでは、今後の科学技術イノベーション政策を構想するため、関連する領域も含めた各省・機関での未来社会のビジョンや戦略、シナリオ構築の取組について現状を理解するともに、そのためのデータやエビデンスの活用、政府や各機関の能力構築、実際の政策や施策につなげて行くための課題などについて議論します。また、エビデンスに基づく政策形成の実現に向けて、具体的政策課題における取組や、データ・情報を政策形成や実施に活用した事例から見る課題、新たな科学技術と社会の関係の構築に向けた課題などについて、SciREXの成果や関連の取り組みを紹介しつつ、議論を深めます。